・第8話 空母赤城元海軍中尉「伊藤寛次」に会うため、愛媛県松山市へ向かう健太郎。
戦争の話は決して自慢出来るものではないとする伊藤。85年の生涯から見れば零戦で戦ったのはわずか2年、しかし大空を駆け巡った2年を誇りに思うと言う。
・第9話 太平洋戦争開戦前夜果たして祖父は「臆病者」だったのだろうか、疑問をぶつける健太郎。確かに宮部は「勇敢な」パイロットではなかった、しかし「優秀な」パイロットだった。
・第10話 不思議な話真珠湾攻撃の前夜。願っていた制空隊に選ばれなかった悔しさを宮部にぶつける伊藤は、宮部から「艦隊直衛は大切な任務」と諭される。悔し涙が止まらない伊藤に宮部は「真珠湾攻撃に参加すると知っていれば、結婚はしませんでした」と打ち明ける。「妻のために死にたくないのです」
・第11話 ハワイ戦時下の発言とは思えず驚く伊藤。死を恐れてはいられない世界で、「命を大事にする」日常の世界に居続けた宮部。戦争は1人で戦うものではない、非難はしないが立派な考えとは言い難い、と伊藤は言う。
部屋に飾られたハワイ旅行の写真、ハワイの空へはまだ行っていないことが60年経った今でも心残りだと言う。
そこで健太郎は、戦争の体験談を収集している大学一年の「愛澤海波」と出会う。
・第12話 ミッドウェー「あの頃の私たちは強かった」。真珠湾攻撃から一ヶ月後のミッドウェー海戦で、ようやく一戦交える機会を得た伊藤一飛曹。二次攻撃に備えて意気揚々と兵装交換がされる中、1人落ち着かない宮部の様子を不思議に思っていた伊藤。この直後、自分たちの思い上がりに気づかされる。
・第13話 鬼の声その頃の日本海軍は連戦連勝、そんな見くびった気持ちで大国アメリカと戦争をしていたのは“完全な驕り”と語る伊藤。遅々として進まない兵装交換を見て「巨大な火薬庫が浮かんでいるようなものではないですか!?」と宮部は焦る。索敵機よりの報で、直衛に上がる宮部。それが伊藤と交わした最後の会話だった。
・第14話 運命の五分間その結果はあまりに有名な話だった。あと五分の猶予があれば、ミッドウェーで勝利していただろうか?
宮部の心配が現実になり、驕りがすべての運を奪い去ったことを知る。
そうして健太郎は、祖父・宮部久蔵が歴史の1ページに登場する生きた人間だったのだと実感し始める。
・第15話 掩蔽壕ミッドウェー海戦を振り返る伊藤から、宮部のその後を尋ねる健太郎。
空の上では勇敢な者から死んで行く世界、その後“搭乗員の墓場”と謂われたラバウル転属で1年以上も生き残った宮部を、伊藤は、臆病であったことを非難されるいわれはない、宮部はの操縦技術は一流だったと讃えた。
誰よりも生きて帰りたがっていた宮部に終戦間際、特攻命令が出されたと聞かされ悔し涙を流す伊藤。
帰途、掩蔽壕を尋ねる健太郎と海波。戦争の真実を語ってくれる人がこの掩蔽壕の様に無くなってしまったら、世界がまた戦争が始めてしまう気がする、と海波は言う。
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